回想

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国家と個人の距離

1年前、維新政治について考察しているときにとても不思議に思ったのは、日本人の国家との距離の近さと国家への無関心の両立でした。国が決めてしまったら唯々諾々としたがってなんら疑問を挟まない人々、しかし不満があっても抗議行動しない人々、投票にさえ...
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絶望からの脱出ーアウェー感

この7月と8月そして9月も過ぎようとしています。希望の兆しを探し、書きかけては挫折を味わう日々でした。それが日常と化し暑さも相まって思うことばかりが頭の中でぐるぐると渦を巻いていました。いっそのこと、それから自分を切り離して「ええじゃないか...
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寒さをしのぐ

本格的な寒さが訪れようとしています。京都の寒さは「底冷え」。身体の中心部そのものが冷えを放って皮膚に伝わってくる寒さで、なかなかの兵です。中国語では「寒冷徹骨」すなわち「骨を突き通す寒さ」とさらなる表現の激しさ。   私が小学生低学年のころ...
健康

2003年SARSからCOVID-19を見る(2)

(1)から続く   2003年のSARSに話を戻します。メディアによると、2019年と同じく、野生動物を扱っている市場が調査されて閉鎖になりました。ちなみに中国の「農貿市場」とよばれるいわゆる市場では生きた鶏を売っているところもありますが基...
健康

2003年SARSからCOVID-19を見る(1)

現在、日本の首都圏から各地域に伝播する新型コロナ(COVID-19)デルタ株の感染爆発がまだ勢いを失わないまま、医療の危機的状況がつづいています。デルタ株の出現まで、私は2003年の大連でのSARS-COVID-1の体験もあったので、基本的...
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中国(大連・上海)生活雑記2 出発と到着

2001年5月23日、それまでの日本での生活を畳んで中国大連での生活に踏み切りました。3月から仕事も含めてあらゆるものの整理に取り掛かり、ようやく出発点に立った思いでした。パートナーは2月、すでに大連に発っていたので洪水のような、あふれかえ...
回想

中国(大連・上海)生活雑記1

はじめに   私が、幼児期を除いて中国で暮らしたのは2001年から2011年まででした。これからは、その間に出会ったさまざまな事柄を何度かに分けて、他の記事の合間に思いつくままに書き付けていきたい、と思います。  2001年からほとんどの期...
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はじめに

2020年、1月23日私は長崎にいました。いままで随分あちらこちらを訪ねましたが、ふと気がついてみると長崎と広島には足を運んでいません。初めて核が武器として使われた場所として、人類の愚かさ加減を思い知る場所としていつかは訪ねなければ、と思い...